アンガーマネジメント 怒りの下の悲しみ

アンガーマネジメントで学ぶことのひとつに
「怒り」の性質として
「怒りは二次感情である」ということがあります。
怒りが発生する前には
「悲しみ、さみしさ、くやしさ、がっかり」などの感情があります。
できごとがあり最初に感じるそれらを一次感情とよんでいます。
一次感情であるそれらの感情が心のコップにいっぱいになってしまった時に
「怒り」になってあふれてくるという考えです。

わたしにも思い当たることがあります。(特定の事例ではありません)
たとえばあるカウンセリングの場面です。

長年、親の介護をがんばってきた方がいます。
姉と一緒に介護をしているのですが
姉がしっかり介護の向き合わないと怒っています。
その怒りは本当に激しくて
カウンセラーである私にも強くぶつけられました。

私はカウンセラーではあるけれど
介護の専門家ではありません。
そのことを怒ってこられたのです。
貴重な時間をむだにしたとまでいわれました。

私は困ってしまいました。

その人の怒りに怖さもありました。

しかし、一番私が強く感じたのは
「私は、この人の前に無力だな」ということでした。

私はこの自分の感情を受けいれました。
自分が自己一致していることこそ
クライエントの前にいるために大事なことなんだ。
と思っています。

それで
本当に率直に
「私はあなたの前では本当にお役にたてないようですね。」
と話しました。(申し訳なさを感じながら)

それまでのその方の怒りの激しさから思うと
この方の怒りに油をそそぐのではと恐れながら

しかし、その方は私のその言葉を聞いて
静かに泣き始めました。
別人のように怒りはとまり
自分が介護でがんばっていることを受け入れてもらえないさみさしを語り始めました。
そして、自分ががんばりやだと思われていて
弱音をはけない苦しさを
涙とともに語られました。

介護の専門家のアドバイスは今は必要としていなかったのです。
ご自分のそのさみしさ、悲しさの感情を充分感じて
自分の中にそれらを受け入れるスペースを作ることができたら
すっかり落ち着かれました。

そしてこれからはもう少し、自分の大変さを周囲に訴えいてくといって
カウンセリングに感謝されて帰られました。
怒りの下にあった悲しみとアクセスすることができたのです。
感情のコップの水位はさがり
怒りは感情のコップからあふれる必要はなくなったのでしょうか

できれば「怒り」があふれる前に
自分のかかえている感情にむきあってみることがおすすめです。

アンガーマネジメントで「怒り」の取り扱い方の基本を学んでいただいてもいいし
個人のカウンセリングを受けていただき
個別に自分の「多様な感情」を考えていただくのもおすすめです。

アンガーマネジメント入門講座は8月5(日)に船橋で開催します。

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とりあえず、1回でもお試してうけてみたいという方も大歓迎です。

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