新年度が始まりました。
入社、異動と人事の動きが大きい時期です。
長い間、働く人のこころの健康相談をしていますが
4月、5月が相談数のトップを占めています。
それは、やはり職場が変わる、仕事が変わるという環境の変化が
ストレス 疲れという形で現れ心身の不調をまねくからです。
まず、新入社員はもちろん学生から社会人に変わるという環境の激変にあいます。
生活リズムから変化する人も多いと思います。
なれない通勤、なれない場所、なれない人間関係、なれない仕事、そしてなれない慣習。
ある方がほとんど「異文化体験でした」といっていましたが
そんな感じ方を持つ人もいると思います。
それでも、未来への希望のあるスタートです。
がんばろうというパワーもあります。
最初は大変に感じても
時間がたてば、環境の変化についてはだんだんなじんでくるものです。
これは新入社員だけではありません。
異動で新しい環境に入られた方、全てに多かれ少なかれいえることです。
でも、ポイントは 最初は環境の変化は心身を疲れさすということ。
慣れるには 時間の助けが必要ということです。
この疲れというのは 最初は意識しないかもしれません。
それだけ、気分の高揚や緊張がたかまっている可能性があります。
自覚している意識ははりきっている、がんばりがきいているということです。
身体がそれについていってくれている間はいいのですが
だんだん、身体からSOSのサインがでてきます。
そのサインはさまざまです
寝つきが悪くなった
眠りが浅い、朝、早くから目が覚めてしまう。
朝、すっきりと起きられない。
食欲がへった、胃が痛い。頭が痛い、肩こりがひどい等々です。
その他、集中力がへってきた。
記憶力が悪くなってきた。ぼーとしてしまう。
あせりがましてきた。
などのサインもあります。
今まで、そんなことはなかったのにという違和感を覚えたら
やはり環境の変化からくる疲れがたまり始めたということです。
この状態が続いて症状がひどくなったらうつなどメンタル不調へとつながっていきます。
では、どうしたらいいでしょうか。
まずは、環境の変化はどんな人でも(昇進でも、年齢が高くても)心身の疲れ(ストレスになる)
をうむ、という知識をもってください。
もちろん個人差はあります。環境の変換に強いタフな人もいます。
それでも、今までは全く問題なかった方が(何10年も)
新しい環境の変化にまいってしまうケースはあります。
絶対ということはないようです。
そして、疲れをためないようにしましょう。
睡眠時間はけずらないようにこころがけましょう。
睡眠は脳のガソリンといわれています。
ガソリンがなければ車は走らないですよね。
そしてこまめに休憩をとる。
その時は、ちょっとお茶を飲んだり、深呼吸したり目をつぶってみる。
ちょっとリラックスします。
とにかく心身をちょっとゆるめたり、休ませる時間をこまめにとってみることが
まずは大事でしょう。
信頼できる人に話をきいてもらうのもいいですね。
一人で抱えすぎないことが大事です。
環境の変化に慣れるには、仕事にもよりますが
3ヶ月~1年位 必要という方も多いようです。
なかなか仕事が覚えられない、自分の力不足か、もっと努力しなければと
がんばりすぎると疲れはさらに重なります。
できる限りはがんばるけれど、慣れない仕事だからしかたがない。
どうも疲れているみたいだから
あさせらずにやっていこう。
と、ちょっと落ち着くことができるといいですね。
もちろん、仕事の種類や、一人一人の状況によって対処法がちがいます。
ストレスに強くてどんどんやっていける人もいます。
自分の場合はどうだろうとか
身近に適当な相談相手がいない時は
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