カウンセリングに初めてきてくださる時
あるいは電話やスカイプのセッションでも
最初から自分のトラウマ体験のことをテーマにされる方もいます。
でも、入り口は別のところからで 今の人間関係の悩みを語っているうちに
過去のトラウマの話につながることがあります。
たとえば、こういう流れです。(特定の事例ではありません。)
職場の人間関係に悩んでいる。仕事なので指導や注意をうけるのはわかるのだが
それがとてもきつく感じてダメージ大きい。という場合
他の人も注意されたりしているけれどそれほど気にならないみたいだ。
そんな時
確かに、注意や指導のしかたのいきすぎもありそうで パワハラ?という視点でとらえていくことも
大切です。つらいお気持ちに共感しながら
その状況について確認したり上司とのコミュニケーションや
パワハラの対処についても一緒に考えていきます。
しかし、カウンセリングが進んでくる中で
ご自分から「今、おきていることが大変なのは過去の体験が影響しているからかもしれない」
と、気づかれることがあります。
過去にあった 家庭内の問題、学校でのいじめ、他の職場でのトラブルetc
今の、上司の話し方や声の調子んどが過去のトラウマのような体験の引き金になってしまい
あの時感じた恐怖、孤立感、そして抑えていた怒りといった感情を体験してしまう
そして、それは身体の反応としてもあらわれ震えたドキドキしてしまう。
あ、これはもしかしたら過去のトラウマが今の人間関係に顔をだしたのではと
気づかれたのです。
それに気づくのもなかなか大変なことだと思います。
もちろん、カウンセリングで、無理に聞き出したり思い出させるようなことはしません。
カウンセリングがご自分にとって、安心できる落ち着い場と感じていただけた時に
ご自分の内面とむすびつくということが自然なプロセスとして働いた時に
それに気づかれる場面が多いように感じます。
「私を悩ませていたのはあの過去のできごとからの影響もあったのでは!」
という思いにいたられると
何か、腑に落ちたという感じがみられます。
その時にはその腑に落ちた感じを大事にしていきます。
カウンセラーとして そのことが正確かどうか確かめたり、詳細な事実をお聞きすることは
必要ありません。
ご自分の語りたいお話があれば、ゆっくりとお聞きします。
大切なのは
現在の苦しさが過去からの影響をうけている可能性があるということに気づいたということです。
その事で、自分を悩ましている現在の問題が少しでも取り扱いやすくなることができるかということです。
今の職場で、上司の指導に傷つきやすいという時に
・感じている恐怖が現実の状況から来たものではないかもしれない。
と思えれば少し落ち着くことができる。
・あの時の自分は、力がなくてあの状況になってしまったが今の自分はちがう
力のある存在だ。
・相手が大きな存在にみえたが現実の相手はそれほど大きな存在ではない
そんな風に感じることができれば
相手との人間関係に距離を置いてみたり、現実的な方法で取り扱うことができることもあります。
ただ、過去を思いだすことは大変な作業なので
本当にゆっくりとあなたのぺースですすめていくことが大切です。
詳しいことを思い出したり事実かどうか確認することではなくて
今の人間関係に過去が影響しているということに気づくことで
現在を少しでも楽にしていければいいですね。
一人ではむつかしいこともあると思います。
よかったら専門家のサポートをうけてください。
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