先日、カウンセラーのためのアサーティブ講座の講師を行いました。
自分の気持ちを率直に相手も尊重しながら伝えていくアサーティブは
医療や介護、そしてカウンセラーなどの対人援助職にとってもとても大切だと思っています。
クライエントの悩みはなんといっても人間関係が一番だと思います。
クライエントの人間関係の悩みにしっかり話をきいたうえで
この悩みには、クライエントがアサーティブなコミュニケーションを使っていくのが有効では
と思われる場合もしばしばあります。
例えば、仕事を抱えすぎているけれど、ノーがいえなくて疲れてイライラしているという問題をかかえているクライエントに
ノーをいうことは悪いことではない、相手を否定することではない
ただ、これ以上の仕事に対して「ノー」というその「事柄」について「ノー」ということなのだ
ということを理解してもらって、どういう言い方で「ノー」を伝えるかを相談室で練習してもらいます。
その後の経過を報告してもらうと
「思い切って、『申し訳ないのですが、これだけの仕事をかかえて 今は手一杯なのでできません。』と伝えたら
あっさりとわかってくれました。」とうれしそうに教えてもらうこともしばしばです。
具体的な問題、まだ大きくなっていないことには特に役に立つと思います。
ということで、アサーションをカウンセラーの方に学んで、活用していただくことを目的とした講座の講師を行いました。
さらに、今回は 特に心に残った感想があります。
「困っていることを口にだしていいんだと確信できました。」
そうなんです。
私たちは誰でも、困ったり悩んだりすることがあります。
その時にひとりでかかえないで「今、こういう状況でこんなに困っている。だから助けてほしい」
と、言葉にしてしていうことができるのです。
そうすることによって自分の困り事がひとりでがんばらなくても、
どうしていいかわからなくてあきらめなくても
言葉にだせずにいるのでイライラして爆発しないですみます。
このことをカウンセラーという立場の人が実感してくださった事はとてもうれしいです。
相談室に訪れるクライエントは何より「困っている人」です。
勇気をだしてカウンセラーの前にきてきれました。
そのクライエントに
「困っていることを他人に伝えることが当たり前の大事なこと」と思ってもらうには
カウンセラー自身が 「困っていることを口にだしていいんだ」と確信していることが大切と
私は思います。
その表現する方法として「アサーティブ」はとても効果的で洗練されています。
セミナーでもちろん、お伝えしていますが
私は個人のカウンセリングでも多くとりいれています。
お気軽にお問合せください。